■ マウンテンタウン ■
ボニー・ガイサート 文 アーサー・ガイサート 絵 久美 沙織 訳 BL出版
アメリカの銅版画家アーサー・ガイサートの2000年の作品です。(原題 Mountain Town) 文は、奥様のボニー・ガイサートが担当。
19世紀後半、ロッキー山脈に金や銀が採掘できるところがいくつか見つかり、 人々が一儲けしようとおしかけた「ゴールドラッシュ」。 この時期、鉱山のそばにはたくさんのまちができました。 けれども、
金や銀が掘りつくされ、人々が去り、 なくなってしまったまちもたくさんありました。
いくつか残ったまちのうちのひとつに焦点をあて、 そこに住むひとびとの暮らしを、季節の移り変わりとともに綴ります。
山の暮らしは、常に自然と隣り合わせ。 大変なこともあるけれど、楽しいこともたくさんあります。
前二作に比べて、近景描写が多めになっています。 きっと人々の生活に密着した出来事が、 より丁寧に描かれているからでしょう。
銀行強盗もでてきますが、 全然怖くなくて、可笑しいです。
鉱山あとの様子を横から切り取った構図のページが、 断面図好きにはたまりません。
たて21cm×よこ28cm 32ページ 2002年10月15日初版発行 1,575円(本体1,500円)
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